関東屈指の彼岸花(ヒガンバナ)の名所として毎年多くの来場者を魅了する埼玉県日高市「巾着田曼珠沙華公園」。
この記事では、巾着田曼珠沙華公園の開花状況や見頃のタイミング、過去の開花傾向、最新の確認方法までをわかりやすく解説します。
また、アクセス方法や周辺の混雑状況、毎年開催される「巾着田曼珠沙華まつり」の詳細、そして園内・周辺での楽しみ方なども網羅しています。
訪問前にチェックしておくことで、彼岸花(ヒガンバナ)の絶景を余すことなく満喫できるはずです。
- 巾着田曼珠沙華公園の彼岸花の見頃時期とその年ごとの違い
- 最新の開花状況を確認するための具体的な方法
- アクセス手段や駐車場、シャトルバスの利用方法
- 巾着田曼珠沙華まつりの開催内容と楽しみ方
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巾着田曼珠沙華公園の開花状況と見頃

- 彼岸花の見頃時期は9月中旬から10月上旬
- 最新の開花状況
- 巾着田の特徴と見どころ
- 開花時期の過去推移
彼岸花の見頃時期は9月中旬から10月上旬
巾着田曼珠沙華公園における彼岸花の見頃は、例年9月中旬から10月上旬にかけてです。
多くの年で秋のお彼岸の時期に合わせて花が咲くため、「彼岸花」とも呼ばれています。
ただし、見頃の時期はその年の気候に大きく左右されます。
例えば、2024年は残暑の影響で見頃が10月にずれこみました。一方で、2022年のように気温の低下が早かった年は9月中旬に満開を迎えています。
訪問を計画する際は、お彼岸の時期を目安にしつつも、直前の天候をチェックすることが大切です。
最新の開花状況
巾着田の開花状況を知るには、公式情報を活用するのが最も確実です。
公園の公式ホームページでは、写真付きの開花速報が掲載されます。
特に見頃の少し前の9月初旬から更新され、現地の様子をつかみやすいです。
また、「日高市観光協会」が運営するInstagramも確認方法の一つになります。。
巾着田の特徴と見どころ
巾着田の曼珠沙華は、全国でも珍しい「雑木林の中に咲く」大規模群生地です。
川に囲まれた約22ヘクタールの敷地に咲く赤い花々は、視界いっぱいに広がる赤いじゅうたんのような景観をつくり出します。
曼珠沙華は直立した茎と繊細な花びらが特徴で、赤を中心に白や黄色の花も点在しています。写真撮影や散策にぴったりな環境です。
また、園内を流れる高麗川や、日本最長級の木造トラス橋「あいあい橋」からの眺めも見逃せません。
橋上から見ると、花の広がりがより立体的に感じられます。
開花時期の過去推移
巾着田の曼珠沙華は、毎年見頃の時期が少しずつ異なります。
たとえば2023年は9月27日ごろが満開、2024年は10月上旬にピークを迎えました。
一方、2022年は9月中旬にはすでに多くの花が咲いていました。
これらの違いは、主に気温や台風などの天候条件によるものです。
特に8月下旬から9月上旬の気温が高い年は、開花が遅れる傾向があります。
過去の推移を参考にしつつも、毎年の状況を見極めることが重要です。
訪問予定がある場合は、9月上旬から公式の開花速報を確認しておくと安心です。
巾着田曼珠沙華公園の開花状況と見頃と楽しみ方

- 巾着田曼珠沙華まつりと入場料
- アクセス・最寄り駅
- 駐車場・シャトルバス情報
- 周辺のおすすめ観光スポット
- 彼岸花 関東の名所3選と比較
巾着田曼珠沙華まつりと入場料
巾着田曼珠沙華公園では、彼岸花の開花時期にあわせて「巾着田曼珠沙華まつり」が開催されます。
開催時期は例年9月中旬から10月上旬。
開花状況に応じてまつり期間が延長される年もあるため、事前に確認しておくと安心です。
まつり期間中は園内に多数の屋台や物産販売のブースが並び、地元・日高市のグルメや特産品を楽しめるイベントとなっています。
入園には入場料が必要で、有料期間中は1人あたり500円(中学生以下は無料)となっています。
障がい者手帳をお持ちの方は無料で入園できます。また、20人以上の団体には割引が適用される仕組みです。
なお、有料期間中は一部の設備(例えば三脚の使用)に制限があります。
混雑や安全管理の観点からの措置ですので、撮影を予定している場合は注意が必要です。
アクセス・最寄り駅
巾着田曼珠沙華公園へのアクセスは公共交通機関が便利です。
最寄り駅は西武池袋線「高麗駅」で、駅から公園までは徒歩約15分の距離です。
道順もわかりやすく、観光案内も設置されています。
また、JR川越線・八高線の「高麗川駅」からもアクセス可能ですが、こちらは徒歩約40分かかるため、やや遠めとなります。
歩行が難しい方は高麗駅からの利用が適しています。
まつり期間中は観光客で混雑するため、早朝の電車を利用することで比較的スムーズに移動できます。
西武池袋線を利用する場合、東飯能駅での乗り換えが便利です。
電車を降りた後の道中では、沿道に小さな案内板や店舗が立ち並び、現地に近づくにつれて雰囲気が盛り上がっていきます。
駐車場・シャトルバス情報
車で巾着田曼珠沙華公園を訪れる場合、駐車場の利用が可能です。
通常期は185台分が用意されており、普通車は1台500円、バイクは100円、大型バスは3,000円(要予約)で利用できます。
ただし、年末年始は駐車場が一時閉鎖されるため注意が必要です。
曼珠沙華の開花時期は特に混雑が激しく、周辺道路では5〜10kmの渋滞が発生することもあります。
このため、公共交通機関やシャトルバスの利用が推奨されています。
無料シャトルバスは、渋滞緩和を目的として「高麗神社駐車場」と「巾着田」の間を運行します。
2024年は土日祝日の9:00〜16:30に30分間隔で運行されました。
バスは往復で利用可能なので、徒歩移動が難しい方にも適しています。
なお、日高市民は運転免許証などを提示することで駐車料金が無料になります。
対象の方は「巾着田駐車場無料利用カード」の提示でも対応可能です。
周辺のおすすめ観光スポット
巾着田曼珠沙華公園の周辺には、自然や歴史に触れられる観光スポットが点在しています。
彼岸花を楽しんだあとに立ち寄れる場所として、以下の3つを紹介します。
高麗駅から徒歩圏内にある高麗神社は、巾着田からもアクセスしやすい歴史ある神社です。
716年に高句麗からの渡来人を祀るために創建されたと伝えられており、「出世開運」や「家内安全」のご利益があることで知られています。
境内には趣のある社殿や池があり、散策するだけでも心が落ち着きます。歴史と静けさを感じたい方にはぴったりの場所です。
高麗神社からさらに足を延ばした場所にある聖天院も、歴史ある寺院のひとつです。
こちらも高句麗の文化を背景に持ち、境内からは日高市の自然や町並みを一望することができます。
石段を登った先にある本堂では、荘厳な雰囲気に包まれた仏像や庭園が訪問者を迎えてくれます。
比較的空いていることが多いため、ゆっくりと過ごしたい方にもおすすめです。
登山が好きな方には、巾着田の北西に位置する日和田山が最適です。
標高305メートルと登りやすく、ハイキング初心者にも人気のコースです。
山頂に近い「二の鳥居」からは、巾着田の「きんちゃく型」の地形を見下ろすことができる絶景ポイントとなっています。
晴れた日には秩父連山や富士山も望めるため、季節の花と合わせて自然を満喫したい方に向いています。
彼岸花 関東の名所5選と比較
関東には、巾着田曼珠沙華公園をはじめとした彼岸花の名所が点在しています。
ここでは、代表的な5つのスポットを取り上げ、それぞれの特色や見どころを比較して紹介します。
幸手権現堂桜堤(埼玉県幸手市)
桜の名所として有名な幸手権現堂桜堤ですが、9月中旬から10月上旬にかけては約300万株の彼岸花が咲き誇ります。
堤の斜面を真っ赤に染める花々と、背景の緑の木々とのコントラストは圧巻です。
巾着田と比べると桜堤に沿って広がる線状の景観が特徴で、また違った魅力があります。
駅からのアクセスもしやすく、比較的訪れやすいスポットです。
幸手権現堂桜堤の彼岸花については、こちらの「権現堂 彼岸花(曼珠沙華まつり)の開花状況と見頃」の記事を参考にしてください。

府中市郷土の森博物館(東京都府中市)
約14万㎡の敷地に広がる自然豊かな博物館で、40万株の彼岸花が植えられています。
多摩川沿いのかつての風景を再現した環境の中で、深紅の花が土手や水路沿いに咲き誇ります。
例年9月中旬から10月上旬に「曼珠沙華まつり」が開かれ、猿まわしや太鼓演奏などのイベントも開催されるため、家族連れにも人気です。
巾着田が自然林の中で楽しむ群生地であるのに対し、こちらは整備された環境でのんびり鑑賞できます。
野川公園(東京都調布市・小金井市)
野川公園の自然観察園では、赤と白の彼岸花が鑑賞できます。
特に白花は都内でも珍しく、9月上旬に咲きはじめ、赤花は9月中旬から下旬に見頃を迎えます。
規模はそれほど大きくありませんが、静かな環境でゆっくり観賞できる点が特徴です。
散策ついでに立ち寄れる場所として、都会の喧騒を忘れて自然を楽しみたい人に適しています。
小石川後楽園(東京都文京区)
江戸時代に水戸徳川家によって造園された歴史ある日本庭園で、9月下旬に彼岸花が見頃を迎えます。
庭園の設計美と燃えるような彼岸花のコントラストが印象的です。
東京ドームのすぐ隣という都市型の立地もユニークで、歴史や文化に興味がある人におすすめです。規模よりも景観と雰囲気を重視する方にぴったりのスポットです。
小出川沿い(神奈川県藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町)
神奈川県を流れる小出川沿いでは、約3kmにわたって彼岸花が群生しています。
9月下旬から10月上旬にかけて、川沿いの遊歩道が真っ赤な花の帯で彩られます。
田園風景と川の流れに沿って自然のままに咲く彼岸花は、素朴で温かみのある景観を楽しめるのが魅力です。
散歩や写真撮影にも向いており、混雑も比較的少ないため落ち着いて観賞できます。
このように、関東には規模・景観・文化背景の異なる彼岸花の名所が豊富にあります。
巾着田は日本最大級のスケールと自然林での群生が魅力ですが、落ち着いた観賞や異なる色の花を楽しみたい方には、他の名所も選択肢に入れてみると良いでしょう。
関東以外だと愛知県半田市の矢勝川が有名です。こちらの「半田・矢勝川 彼岸花の開花状況と見頃を解説!ごんの秋まつり情報も」の記事で紹介しているので参考にしてください。

まとめ:巾着田曼珠沙華公園の開花状況と見頃のポイント
- 見頃は例年9月中旬〜10月上旬
- 年によって見頃時期が数週間変動する
- 開花は主に気温と天候の影響を受ける
- 開花状況は公式サイトや観光協会で確認可能
- 自動音声による開花情報サービスも提供されている
- 雑木林の中に咲く珍しい群生地である
- 約22ヘクタールに広がる500万株の曼珠沙華が咲く
- 川沿いや「あいあい橋」からの眺望が魅力
- まつり期間中は500円の入場料が必要
- 有料期間中は三脚の使用に制限がある
- 高麗駅から徒歩15分でアクセス可能
- まつり期間中はシャトルバスも運行される
- 駐車場は通常185台、混雑時は渋滞が発生しやすい
- 日高市民は無料駐車証提示で駐車料金が無料
- 周辺には高麗神社や日和田山などの観光地がある