秩父は関東にありながらも山地と盆地が混在する地域で、市街地と山間部で雪の状況が大きく異なります。
そのため、訪れるエリアや時期によって必要な準備や装備も変わってきます。
この記事では、秩父で雪が降り始める時期(いつから)、雪が残る終わりの時期(いつまで)、例年の積雪量、気温、凍結のタイミングなどを月別に詳しく解説します。
あわせて、スタッドレスタイヤが必要な時期や雪の多いスポットについても触れています。
冬の秩父で安心・安全に楽しむための参考情報として、ぜひ最後までご覧ください。
- 秩父で雪が降り始める時期と終わる時期の目安
- 市街地と山間部で異なる雪や積雪量の傾向
- 月別に見た秩父の雪の状況と気温の変化
- 凍結や積雪に備えて必要な装備や注意点
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秩父の雪はいつからいつまで?例年の傾向

- 積雪 例年はどのくらい?
- 凍結はいつから始まる?
- スタッドレスが必要な時期
- 三峯神社の雪はいつから?
積雪 例年はどのくらい?
秩父市街地では、例年の積雪量はそれほど多くありません。
数センチから10cm程度の積雪がシーズン中に数回ある程度で、関東の中でも比較的落ち着いた雪の量です。
これは秩父が盆地であり、太平洋側気候に属しているためです。降雪自体は東京と同じかやや多い程度ですが、標高が高い分、積もりやすくなることがあります。
ただし、郊外や山間部は例外です。
特に三峯神社周辺では標高が1,000mを超えるため、同じ時期でも20〜30cm以上積もるケースがあり、根雪として残ることもあります。
- 市街地:5〜10cm程度の積雪が年に数回
- 山間部(三峯神社など):20cm〜30cm以上の積雪もあり
- 例外的な大雪:2014年には秩父市内で約98cmの積雪を観測
このように、場所によって積雪の度合いに差があるため、訪れるエリアに応じて情報を確認することが重要です。
凍結はいつから始まる?
秩父では11月下旬から12月上旬にかけて最低気温が氷点下になる日が増え、道路の凍結が始まります。
盆地特有の冷え込みにより、冬場は朝晩の気温が非常に低くなります。
特に12月から2月にかけては、夜間から午前中にかけて凍結のリスクが高まります。
具体的には、以下の時間帯で注意が必要です。
- 夜間〜早朝(22時〜翌10時):路面温度が下がり、凍結しやすくなる
- 橋やトンネルの出口:日が当たりにくく、凍結しやすい
- 山間部の坂道:気温が低く、凍結箇所が多い
気象条件によっては、12月前半から凍結による転倒事故や車のスリップも報告されています。
安全のため、気温が下がる季節には凍結に備えた装備や移動計画が必要です。
スタッドレスが必要な時期
秩父を訪れるなら、12月中旬から3月中旬まではスタッドレスタイヤの装着が推奨されます。
市街地では積雪が少ない年もありますが、朝晩の冷え込みによる路面凍結が多く、ノーマルタイヤでは危険な場面があります。
とくに、山間部へ向かう場合はスタッドレスタイヤに加えてチェーンも持参するのが理想です。
注意すべきエリアは以下の通りです。
- 三峯神社や美の山公園など標高の高い観光地
- 国道140号の山梨県境周辺(特に大滝エリア)
- 三十槌の氷柱ライトアップ会場周辺
また、大雪警報が出た場合には一時的な通行止めやチェーン規制が入ることもあります。
最新の道路状況や天気予報を出発前に確認するようにしましょう。
三峯神社の雪はいつから?
三峯神社では、例年11月下旬〜12月上旬には初雪が見られることがあります。
秩父市街地よりも標高が約1,100mと高いため、積雪が早く、しかも多くなる傾向があります。
神社周辺では、以下のような雪の傾向があります。
- 初雪の時期:11月下旬〜12月上旬
- 積雪が多くなる時期:1月〜2月がピーク
- 残雪が見られる時期:4月上旬まで雪が残ることもある
なお、積雪時は以下の点に注意が必要です。
- 神社までの道は急勾配・狭路が多く、チェーン規制がかかることがある
- 積雪後は道路が凍結しやすく、車でのアクセスが困難になる
- 観光バスや路線バスは積雪時に運休になる場合がある
訪れる際には、装備の準備に加え、現地の公式情報で通行状況や気象条件を確認するのが安全です。
秩父の雪はいつからいつまで?月別の状況

- 秩父 12月 雪の状況と気温
- 秩父 1月 雪の状況と気温
- 秩父 2月 雪の状況と気温
- 秩父 3月 雪の状況と気温
12月 雪の状況と気温
12月の秩父は、初雪が観測されることが多い月です。
市街地では12月中旬ごろから雪が降り始める傾向があり、年によっては12月上旬に初雪が観測されることもあります。
気温については、最低気温が0℃を下回る日が増え始め、特に朝晩は氷点下になることがあります。
昼間は5~10℃前後まで上がる日もありますが、風が冷たいため防寒対策が必要です。
以下のような特徴があります。
- 初雪の目安:12月中旬(年によっては上旬)
- 気温の目安:最低 -1℃前後、最高 5〜10℃程度
- 積雪の頻度:少ないが、一時的に積もることがある
なお、郊外の大滝や三峯神社周辺では、12月上旬にすでに積雪が見られることがあります。
標高が高い地域へ向かう予定がある場合は、スタッドレスタイヤの装着を検討しましょう。
1月 雪の状況と気温
1月は秩父で最も寒さが厳しく、積雪や凍結が最も起きやすい時期です。
市街地では数回の降雪があり、5〜10cm程度積もることも珍しくありません。
気温は日中でも5℃に届かない日が多く、朝晩は-5℃近くまで下がることがあります。
路面凍結によるスリップ事故も起きやすいため、運転や歩行には十分注意が必要です。
この時期の特徴は以下のとおりです。
- 降雪回数:月に2~3回程度
- 積雪:一時的に積もり、2〜3日残ることがある
- 気温:最低 -5℃〜-3℃、最高 0〜5℃程度
また、1月中旬からは「三十槌の氷柱」や「尾ノ内渓谷の氷柱」が見頃を迎えます。
これらの観光スポットは山あいにあるため、積雪や凍結に備えた服装と装備が必要です。
2月 雪の状況と気温
2月も引き続き寒さが続き、降雪の可能性が高い月です。
特に2月上旬には南岸低気圧の影響で関東全体が大雪になることがあり、秩父市街地でも20〜30cmの積雪を記録することがあります。
このような大雪のタイミングでは交通機関や道路が混乱する場合もあるため、事前の確認が欠かせません。
2月の傾向は以下のとおりです。
- 積雪量:年によっては市街地でも20cm超の大雪
- 路面状況:積雪後は凍結するケースが多く注意が必要
- 気温:最低 -4℃〜-2℃、最高 3〜8℃程度
一方、晴れた朝には秩父盆地の山々が雪化粧し、美しい景色が広がります。
特に三峯神社では雪に包まれた神聖な雰囲気が楽しめるため、観光のベストシーズンとも言えます。
3月 雪の状況と気温
3月に入ると寒さは徐々に和らぎ、雪の回数も少なくなりますが、月の前半までは油断できません。
特に「寒の戻り」で雪が降るケースがあり、平野部でも積雪することがあります。
秩父市街地では3月上旬までに最後の雪が降ることが多く、山間部では3月下旬でも雪が残っている場所もあります。
3月の特徴は以下の通りです。
- 降雪の可能性:前半はやや高め、後半はほとんどなし
- 積雪:一時的な薄雪や残雪が見られる
- 気温:最低 0℃〜3℃、最高 10〜15℃程度
後半は春の兆しも見られますが、朝晩は冷え込むため防寒対策は引き続き必要です。
また、観光道路や山道では日陰に残雪や凍結がある場合があるので、注意して行動しましょう。
まとめ:秩父の雪はいつからいつまでかのポイント
- 秩父市街地の初雪は12月中旬が目安
- 三峯神社では11月下旬〜12月上旬に初雪が見られる
- 市街地の積雪は年に数回、5〜10cm程度
- 山間部では20〜30cm以上積もることもある
- 例外的な大雪では市街地でも90cm以上の積雪記録あり
- 凍結は11月下旬から12月上旬に始まることが多い
- 夜間から午前にかけての路面凍結に注意が必要
- 特に橋やトンネル付近、山道での凍結リスクが高い
- スタッドレスタイヤは12月中旬〜3月中旬に必要
- 山間部へ行く場合はチェーンの携行が推奨される
- 大滝や三十槌、三峯神社などは積雪頻度が高いエリア
- 12月は初雪と冷え込みの始まりで、降雪は限定的
- 1月は降雪・積雪ともにピークで氷柱イベントが見頃
- 2月は大雪が発生しやすく、積雪量が増える年もある
- 3月上旬まで降雪の可能性があり、残雪も見られることがある

