北海道・遠軽町にある太陽の丘えんがる公園では、毎年1000万本ものコスモスが咲き誇り、多くの観光客を魅了しています。
特に見頃を迎える8月中旬から9月下旬にかけては、園内がピンクや白、黄色の花で彩られ、まるで花の絨毯のような景色が広がります。
この記事では、遠軽 コスモス園の見頃の傾向や年による開花のずれ、品種ごとの見どころ、そして訪れる前に確認しておきたい開花状況のチェック方法まで、初めて訪れる人にもわかりやすくご紹介していきます。
- 見頃の時期や年ごとの開花傾向
- 混合コスモスと黄花コスモスの違いと開花時期
- 最新の開花状況を確認する方法
- 観賞スポットやイベントの見どころ
遠軽コスモス園の開花状況と見頃時期

- 見頃は8月中旬から9月下旬
- 最新の開花状況
- 特徴と見どころ
見頃は8月中旬から9月下旬
遠軽町にある「太陽の丘えんがる公園 コスモス園」では、毎年8月中旬から9月下旬にかけてコスモスが見頃を迎えます。
特に最も美しい時期は9月上旬から中旬で、約1,000万本ものコスモスが満開になり、丘一面をピンクや白、黄色に染め上げます。
見頃のタイミングは、気象条件によって前後する点に注意が必要です。
年によっては開花が10日ほど遅れることもあり、2024年は猛暑と集中豪雨の影響で一部の花が倒れる事態も発生しました。
また、品種によって開花時期が少し異なります。
混合コスモスは8月中旬から9月中旬、黄花コスモスは9月中旬から下旬が中心です。
異なる種類のコスモスを時期をずらして楽しめるのも、この園の大きな魅力です。
このため、旅行日程を組む際は事前に開花状況をチェックし、ベストタイミングで訪れることをおすすめします。
最新の開花状況
開花状況は、太陽の丘えんがる公園の公式サイトや公式のSNSを確認するのが確実です。
遠方から訪れる場合は、特に最新の情報を押さえておきたいところです。
主な確認先
ただし、SNSなどは投稿者の訪問日が古い場合もあるため、必ず投稿日時を確認してから参考にしましょう。
特徴と見どころ
太陽の丘えんがる公園のコスモス園は、日本最大級の規模と多様な品種、そして地域の想いが重なり合った、他に類を見ない観光スポットです。
まず注目すべきは、10ヘクタールの丘に約1,000万本ものコスモスが咲くという圧倒的な規模です。
花の咲く地形は立体的で、丘の上から裾野まで続くコスモスの波は、一目で圧巻と感じられるほどの迫力があります。
次に、20種類以上の品種が揃っている点です。在来種のほかに、以下のような個性的な品種もあります。
個性的な品種
- フィジーピンク(海外品種)
- カップケーキミックス(花弁が特徴的)
- チョコレートコスモス(花からチョコの香り)
- 遠軽生まれの改良品種(ダブルクリック、ベルサイユスペシャルなど)
園内では、これらの品種に解説看板が設置されており、知識を深めながら観賞できます。
また、園内には散策路や観覧台、フォトスポットも多数あり、訪れる人が自由に歩いて楽しめる設計になっています。
特に観覧台からの眺めは、オホーツクブルーの空と一面の花畑のコントラストが素晴らしく、撮影にも最適です。
さらに、見逃せないのが地元住民によるボランティア活動です。
草取りや種採取などの作業に数百人が参加し、「自分たちの花畑」として園を支えています。この取り組みは2005年に「花の観光地づくり大賞」を受賞するなど、全国でも高い評価を受けています。
このように、スケール・多様性・地域性の3拍子が揃ったコスモス園として、全国から多くの来場者が訪れるのも納得のスポットです。
遠軽コスモス園の開花状況と見頃の楽しみ方

- 太陽の丘えんがる公園 コスモスフェスタ 2025
- 太陽の丘えんがる公園 開園時間・入園料
- アクセス・駐車場
- 北海道のコスモスの名所と見頃
太陽の丘えんがる公園 コスモスフェスタ 2025
コスモスが最も美しい9月上旬には、毎年「太陽の丘コスモスフェスタ」が開催されます。
開催情報
- 開催日:2025年9月7日(日)
- 開催時間:9:00~16:00
- 会場:太陽の丘えんがる公園 虹のひろば
※入園料が必要です
花の観賞に加えて多彩な催しが楽しめるのが特徴です。
主なイベント内容
- コスモスダンスフェスタ
地元や町外のダンスチームが特設ステージでパフォーマンスを披露。ダンス講師による講評もあります。 - それいけ!アンパンマンショー
小さなお子様連れの家族に人気のキャラクターショーが行われます。 - 大道芸・パフォーマンス
北海道を中心に活動する「RUI(るい)」さんや、全国で活躍する「ぼびー」さんによるジャグリングやバランス芸の披露が予定されています。 - はたらく車大集合
パトカー・消防車・救急車に加え、自衛隊の車両や高所作業車も展示されます。 - エア遊具
子ども向けの「うさぎちゃんふぁふぁ」や大型スライダーなどが登場し、遊び要素も充実しています。
イベント当日は中学生以下の入園料が無料となっており、家族連れにも配慮された運営がされています。
ただし、駐車場は混雑が予想されるため、早めの来場や無料送迎バスの利用も検討しましょう。
太陽の丘えんがる公園 開園時間・入園料
太陽の丘えんがる公園の開園期間は、毎年4月下旬から10月下旬までです。
特にコスモスの見頃となる8月中旬から9月下旬は、有料期間として入園料が必要になります。
開園時間と入園料は以下の通りです。
- 開園時間
9:00〜17:00(最終入園は16:30頃が目安) - 入園料(コスモス開花期間のみ)
・大人(高校生以上):600円
・小中学生:300円
・団体(10名以上):大人500円 / 小中学生200円
・イベント当日(フェスタ開催日):中学生以下は無料
なお、コスモスの開花状況によっては、料金が一部減額されることもあります。また、ペットの入園は不可となっているため注意が必要です。
園内にはトイレや売店、ガラス屋根の休憩ロビーなどの施設が整備されており、快適に過ごせる環境が整っています。
アクセス・駐車場
太陽の丘えんがる公園は、北海道紋別郡遠軽町丸大70-1に位置しています。
丘の上にあるため、アクセス手段を事前に確認しておくと安心です。
【公共交通機関の場合】
- JR遠軽駅から徒歩約30分
- タクシー利用で約10分
【車の場合】
・女満別空港から約1時間20分
・旭川空港から約2時間
・旭川紋別自動車道「比布北IC」から約1時間50分
【駐車場】
・収容台数:300台
・料金:無料
駐車場は広めに設けられていますが、イベント開催日や見頃の時期は大変混雑します。
特に休日は午前中の早い時間帯に到着するか、公共交通機関の利用を検討しましょう。
北海道のコスモスの名所と見頃
北海道には、遠軽町の「太陽の丘えんがる公園」以外にも、美しいコスモス畑を楽しめる名所が点在しています。
ここでは、景観の良さや規模の大きさで知られる3スポットを紹介します。いずれも時期や品種に特徴があり、訪れる価値のある場所ばかりです。
能取湖サンゴ草群落とコスモス(網走市)
能取湖は、オホーツク海に面した海跡湖で、秋になるとサンゴ草(アッケシソウ)が湖畔を真っ赤に染め上げます。
このサンゴ草の群落と一緒に、周辺ではコスモスも楽しめるのが特徴です。
- サンゴ草の見頃:9月上旬~中旬
- コスモスも9月中旬にかけて見頃を迎える
- 湖と空、赤とピンクのコントラストが写真映え抜群
観光船や展望台からの景色も楽しめるため、花以外の楽しみ方も充実しています。
大曲湖畔園地(網走市)
旧網走刑務所の農地跡を活用した「大曲湖畔園地」は、道内でも珍しい観光型農園です。
夏から秋にかけては、ヒマワリとコスモスが共演する季節限定の風景が広がります。
- コスモスの見頃:8月下旬~9月中旬
- ヒマワリとの共演が観られるのはここならでは
- 園内はフォトスポットが豊富で、散策しながら楽しめる
地元ボランティアによって手入れされており、管理状態も良好です。混雑も比較的少ない穴場的存在です。
国営滝野すずらん丘陵公園(札幌市)
札幌市南区にある「国営滝野すずらん丘陵公園」は、北海道唯一の国営公園です。
都市部からのアクセスが良く、秋には広大な敷地に約40万本のコスモスが咲き誇ります。
- コスモスの見頃:9月中旬~10月上旬
- 園内には遊具やキャンプ場もあり、家族連れに人気
- 白・ピンク・濃紅の3色構成で視覚的にも楽しめる
入園料がかかりますが、敷地も広く設備も整っているため、一日中ゆっくり過ごせるスポットです。
このように、北海道のコスモス名所は地域ごとに個性が異なります。
遠軽を中心にしながら、旅程に合わせて他のスポットも組み合わせると、より充実した花の旅が楽しめます。
まとめ:遠軽 コスモス園の開花状況と見頃のポイント
- 見頃は例年8月中旬から9月下旬頃
- 最も美しいのは9月上旬から中旬
- 開花状況は年によって最大10日ほど変動
- 2024年は猛暑と豪雨で一部倒伏が発生
- 混合コスモスは8月中旬〜9月中旬が見頃
- 黄花コスモスは9月中旬〜下旬が中心
- 約10ヘクタールの丘に1,000万本が咲く規模
- 園内には20種類以上の品種が植栽されている
- フィジーピンクやチョコレートコスモスなど珍しい品種もある
- 観覧台や散策路からの景色が魅力
- 品種ごとの看板表示で観賞がわかりやすい
- ボランティアによる管理が評価されている
- 開花状況は公式サイトやSNSで確認可能
- SNSを見る際は投稿日時の確認が必要
- 太陽の丘コスモスフェスタは9月に開催予定