冬の観光地として人気の高い箱根では、雪が降り始める時期や気温の変化が気になるところ。
「雪はいつから降るのか」「いつまで寒さが続くのか」といった情報は、旅行の計画を立てるうえでとても重要です。
特に標高差の大きい箱根では、地域によって雪の状況や気温が大きく異なるため、事前のチェックが欠かせません。
この記事では、季節ごとの雪の傾向や平均的な気温、注意すべきエリアなどを詳しく紹介します。
安全で快適な箱根旅行を楽しむために、冬の天候に関するポイントをしっかりと押さえておきましょう。
- 箱根で雪が降り始める時期と終わる時期
- 季節ごとの気温の違いと寒さの傾向
- 積雪しやすいエリアと標高による違い
- 冬の箱根で必要な装備や交通面の注意点
箱根の雪はいつからいつまで?季節別の傾向

- 12月上旬 雪の状況と気温
- 12月末 雪の状況と気温
- 1月 雪の状況と気温
- 2月 雪の状況と気温
- 3月 雪の状況と気温
12月上旬 雪の状況と気温
12月上旬の箱根では、本格的な積雪はまだ見られません。
雪が降る可能性はあるものの、地面に積もるようなケースはまれです。
標高の高い大涌谷や仙石原などで、ごく一時的に雪が舞うことがある程度です。
気温の傾向
- 湯本・小涌谷周辺:日中7〜10℃
- 強羅・大涌谷周辺:日中5〜7℃前後
- 朝晩は冷え込みが強く、0〜3℃程度になる日もあり
観光には適した時期ですが、寒暖差が大きいため防寒対策は欠かせません。
特に屋外観光が中心になる場合は以下の装備を意識すると安心です。
- 防風・防寒性の高いアウター
- 厚手の靴下と滑りにくい靴
- カイロやひざ掛け(妊婦・子連れの場合)
空気が澄んでおり、晴れた日には富士山が美しく見えることもあります。
混雑が緩和されている時期のため、落ち着いた箱根観光がしやすいのも特徴です。
12月末 雪の状況と気温
12月末になると箱根では冬の気候が本格化し、標高の高い地域では雪が降る可能性が高くなります。
観光の際には積雪や路面の凍結に注意が必要なエリアが出てきます。
積雪リスクがあるのは次のような場所です。
- 仙石原、高原ホテル周辺
- 大涌谷・早雲山周辺
- 芦ノ湖・桃源台周辺
気温の目安
- 湯本周辺:日中5〜8℃、夜間は0℃近くまで低下
- 強羅・大涌谷周辺:日中3〜5℃、朝晩は氷点下になる日も
年末年始の観光シーズンに入るため、交通機関や宿泊施設は混雑しやすくなります。
あわせて以下の点に注意しましょう。
- 車で訪れる場合はスタッドレスタイヤが必須
- 公共交通も天候次第でダイヤに乱れが出る可能性あり
- 妊婦や子ども連れは、移動距離を短めにするのが安心
日によっては、風が強く体感温度がさらに下がるため、海賊船やロープウェイ利用時は船内・車内で過ごすのがおすすめです。
1月 雪の状況と気温
1月は箱根で最も雪のリスクが高まる月です。
特に標高の高い観光エリアでは積雪や路面の凍結が起こりやすく、移動計画には十分な注意が必要です。
雪が積もりやすいのは以下のエリアです。
- 大涌谷、早雲山、仙石原
- 芦ノ湖、箱根神社周辺
- 強羅エリアの坂道など
気温の目安
- 湯本周辺:日中4〜6℃、早朝・夜間は氷点下の日も
- 強羅・大涌谷周辺:日中0〜3℃程度、体感は氷点下
この時期は空気が澄んでおり、富士山がよく見える日が多いというメリットがあります。
ただし次のような注意点もあります。
- ロープウェイや海賊船が悪天候で運休する可能性あり
- 滑りやすい路面ではベビーカー利用は控えたほうがよい
- 妊婦や高齢者は無理をせず、湯本周辺に滞在する選択も有効
防寒の徹底と、公共交通機関を活用した動線設計が重要です。
2月 雪の状況と気温
2月も1月に続き、箱根では雪の多い時期です。
特に中旬までは、標高の高いエリアで雪が積もる日が続く可能性があります。
積雪・凍結の多い場所
- 仙石原、元箱根、桃源台など芦ノ湖周辺
- 強羅〜早雲山〜大涌谷ルート
- 山道や橋の上(凍結しやすい)
気温の傾向
- 湯本:日中6〜8℃、朝晩は氷点下
- 強羅・大涌谷:日中2〜4℃、夜間は−2℃以下になる日も
安全に旅行を楽しむためには、
- 滞在中に天気予報と交通情報をこまめにチェックする
- 宿泊地はアクセスしやすい湯本エリアを選ぶ
- 雪に強い靴・防寒具を準備する
といった対応が大切です。
3月 雪の状況と気温
3月は冬から春への移行期にあたりますが、上旬はまだ降雪や凍結のリスクが残っています。
特に標高の高い地域では朝晩に雪がちらつくこともあり、春の気配に油断せず慎重な計画が求められます。
積雪の可能性があるのは以下の通りです。
- 大涌谷、仙石原、早雲山
- 芦ノ湖周辺の道路
- 標高の高い山道エリア
気温の目安
- 湯本:日中10℃前後、朝晩は3〜5℃
- 強羅・芦ノ湖周辺:日中7〜9℃、夜間は氷点下近くになることも
この時期の観光のポイントは以下の通りです。
- 中旬以降は気温が上がり、雪の心配はかなり少なくなる
- ロープウェイや海賊船も通常通り運行しやすくなる
- 花粉症の方は花粉の飛散が始まるため注意が必要
服装面では、冬のコートはまだ手放せませんが、日中の気温によっては重ね着で調整するスタイルが快適です。
旅行計画は気温と天気の変化を前提に、柔軟に対応できるスケジュールにすることが安心です。
箱根の雪はいつからいつまで?安全な冬旅ガイド

- 何月からスタッドレス?
- 雪が降りやすいエリアと標高ごとの違い
- 冬の箱根で気をつけたい交通情報
- 雪対策に役立つ持ち物と服装ガイド
- 積雪時の観光スポットの注意点
何月からスタッドレス?
箱根を車で訪れる際、スタッドレスタイヤの使用を意識し始めるべき時期は「12月初旬」からです。
特に標高の高いエリアでは、12月でも気温が急に下がり、早朝や夜間に路面が凍結することがあります。
以下の時期を目安にすると安心です。
- 12月上旬〜中旬:凍結のリスクが出始める
- 12月末〜2月末:積雪・凍結のリスクが高く、スタッドレスは必須
- 3月上旬:場所によってはまだ凍結することがある
特に注意が必要なルートは以下の通りです。
- 大涌谷・早雲山方面への山道
- 芦ノ湖スカイラインや箱根スカイライン
- 仙石原〜強羅にかけての坂道
レンタカーを利用する場合は、スタッドレス装着の有無を事前に必ず確認しましょう。
ノーマルタイヤでの走行は危険なだけでなく、積雪時には通行規制により進入できないこともあります。
車での観光を検討している方は、11月中に計画を立て、12月には安全装備を整えることをおすすめします。
雪が降りやすいエリアと標高ごとの違い
箱根はエリアによって標高が大きく異なるため、雪の降りやすさや積雪の量にもはっきりとした差が出ます。
雪が降りやすいエリア
- 大涌谷(標高約1,000m)
地熱の影響で温泉地として知られていますが、冬場は積雪が多く、特に風の強い日には吹雪くこともあります。 - 強羅・早雲山周辺(標高約800m〜900m)
ロープウェイの拠点エリアであるため訪れる人が多いですが、急勾配が多く、積雪・凍結が起きやすい場所です。 - 仙石原(標高約650m〜700m)
湿原が広がる自然豊かな地域で、冬になると雪化粧した景色が見られます。
雪が少ないエリア
- 箱根湯本(標高約100m)
小田原から近く、気温も比較的高いため、雪が降ることはあっても積もることは少ないです。 - 塔ノ沢・小涌谷(標高200〜500m)
湯本よりやや標高は高いものの、交通が集まりやすいエリアで除雪対策も整っています。
標高が300mを超えると、天候や気温が急変することがあります。
観光ルートを選ぶ際は、標高とエリアの特性を考慮しておくと安心です。
冬の箱根で気をつけたい交通情報
冬の箱根では、天候や路面状況により交通に影響が出やすくなります。
観光計画を立てる際には、交通機関ごとの特徴と注意点を把握しておくことが重要です。
車での移動
- 積雪時にはチェーン規制や通行止めになる道路が発生する
- 雪道運転に不慣れな場合は強羅・大涌谷方面の山道は避ける
- 芦ノ湖周辺は凍結しやすく、早朝や夜間の運転は危険が伴う
電車・ケーブルカー・ロープウェイ
- 箱根登山鉄道は雪に強いが、強風や落雪で一時的に運休になることがある
- ロープウェイは風速や天候により運行停止になるケースが多い
- 事前に箱根ナビや施設の公式サイトで運行情報を確認するのが安心
バス・タクシー
- バスは主要観光地をカバーしているが、遅延や一部区間運休の可能性がある
- タクシーは雪道対応しているが、台数が少なくなる時期もあるため事前予約が望ましい
気象状況に応じて柔軟に移動手段を切り替えられるよう、代替ルートや交通手段も想定しておくと安心です。
雪対策に役立つ持ち物と服装ガイド
冬の箱根観光では、防寒対策だけでなく、雪や凍結による転倒や冷えから身を守る装備が必要です。
特に標高が高いエリアを訪れる場合は、準備の有無で快適さが大きく変わります。
服装のポイント
- ダウンや中綿入りの防寒アウター(防風・防水が望ましい)
- 足首まである防水性のあるブーツや滑り止め付きの靴
- 発熱インナーや厚手のタイツなど重ね着を基本に
- 帽子・手袋・マフラーなど、体の末端を冷やさない小物
持ち物リスト
- カイロ(貼るタイプと持つタイプの両方が便利)
- 折りたたみ傘またはフード付きアウター(雪や小雨対策)
- モバイルバッテリー(寒さでバッテリーが消耗しやすいため)
- ブランケット(車移動や子ども連れの場合に役立つ)
観光中に急な天候の変化があることもあるため、リュックなど両手が空くバッグにまとめると動きやすくなります。
また、ロープウェイや展望台では風が強く体感温度が下がるため、屋内との寒暖差にも対応できる調整可能な服装が理想的です。
積雪時の観光スポットの注意点
箱根には冬ならではの美しい雪景色を楽しめるスポットが多くありますが、積雪時には安全面での注意が必要です。
観光をより安全に楽しむために、以下の点を確認しておきましょう。
アクセスの難易度が高くなるスポット
- 大涌谷
標高が高く、道幅の狭い山道を通るため積雪時は通行止めやロープウェイの運休が発生しやすいです。 - 箱根神社・九頭龍神社(芦ノ湖周辺)
湖岸に近く、路面の凍結や階段の滑りに注意が必要です。 - 仙石原のススキ草原
広いエリアで雪が積もると視界が悪くなり、足元も滑りやすくなります。
安全に楽しむためのポイント
- 積雪のある日は滑り止め付きの靴を履く
- 子ども連れの場合、ベビーカーではなく抱っこひもが安心
- 雪道での撮影は立ち止まる場所を選び、周囲の状況を確認してから行う
- ロープウェイやバスの運行情報を事前にチェックし、無理な移動は避ける
冬の箱根には幻想的な風景が広がりますが、安全を最優先にし、悪天候の際は屋内施設への予定変更も視野に入れることが大切です。
まとめ:箱根の雪はいつからいつまで?のポイント
- 箱根の初雪は12月上旬に観測されることがある
- 本格的な積雪は12月末から始まる
- 1月が最も積雪と凍結のリスクが高い時期
- 2月中旬までは雪が多く、標高の高い場所では積もりやすい
- 3月上旬も降雪や凍結の可能性が残る
- 湯本周辺は標高が低く雪が積もることはまれ
- 大涌谷・仙石原・早雲山などは積雪エリアとして注意が必要
- スタッドレスタイヤは12月初旬から必要とされる
- 12月末〜2月末はノーマルタイヤでは走行困難な場合がある
- 車での訪問は芦ノ湖スカイラインや山道の路面状況に注意
- ロープウェイや海賊船は雪や強風で運休になることがある
- 雪道での移動には滑り止め付きの靴が必須
- 強羅〜早雲山〜大涌谷ルートは雪や凍結で滑りやすい
- 冬の観光では温度差対策に重ね着が効果的
- 雪景色を楽しむには天気と交通情報のチェックが欠かせない

