初夏の風物詩として人気の高い「下田公園のあじさい」は、全国から多くの来訪者を集める静岡県下田市の代表的な観光スポットです。
園内には15万株以上の紫陽花が植えられており、その見頃を迎える6月中旬には、一帯が華やかな色彩で包まれます。
この記事では、下田公園のあじさいの見頃時期や開花状況をはじめ、開催される「あじさい祭り」の内容、臨時運行される「下田あじさい祭号」の情報などを詳しくご紹介します。
加えて、下田公園へのアクセス方法や散策時の注意点もあわせて解説しています。
- 下田公園のあじさいの見頃時期とその特徴
- 開花状況の確認方法と注意点
- あじさい祭りの内容や楽しみ方
- アクセス手段や臨時列車・駐車場の情報
下田公園あじさいの見頃の楽しみ方

- いつ頃見頃か?
- あじさい開花状況
- ライブカメラで確認
- マップで散策ルートを把握
- 下田公園あじさい祭り
いつ頃見頃か?
下田公園の紫陽花は、例年6月中旬に見頃を迎えます。
毎年6月1日から始まる「あじさい祭」の序盤は咲き始めの段階で、6月10日前後から徐々に開花が進み、6月14日頃に最盛期を迎えることが多いです。
6月下旬になると色が変化して妖艶な雰囲気となり、花の違った魅力も楽しめます。
ただし、気候や降水量によって見頃の時期は前後するため、リアルタイムの開花情報を確認するのがおすすめです。
早咲きの場所と遅咲きのエリアがあるため、1週間ほど幅を持たせて予定を立てると安心です。
見頃を外したくない方は、6月10日~20日の間に訪れると、最も華やかな状態の紫陽花を観賞できます。
あじさい開花状況
あじさいの開花状況は、下田市観光協会や各種SNSで随時更新されています。
開花情報は「咲き始め」「5分咲き」「見頃」「満開」などの段階で発信され、日付ごとの来園者数や天候との関係も記載されることが多いです。
たとえば、2024年は6月6日に5分咲き、6月14日には満開を迎えました。
6月25日時点でも見頃が続いていたため、比較的長く楽しめるのが特徴です。
注意点として、園内全体が一斉に咲くわけではなく、日当たりや品種の違いによって開花のタイミングに差があります。
複数のスポットを歩いて回ることで、それぞれの見頃を感じられるでしょう。
また、開花の早いエリアでは色の変化が始まっていることもあるため、花の変化を楽しみたい方は下旬の訪問もおすすめです。
ライブカメラで確認
下田公園のあじさいの様子は、ライブカメラを通じて事前に確認できます。
特に下田市観光協会が提供するライブカメラでは、リアルタイムの花の状態、天候、混雑状況などを映像でチェックできるため、来園タイミングの判断に役立ちます。
遠方から訪れる場合や、天気が不安定な日に事前確認するのに非常に便利です。
ライブ映像は静止画とは異なり、現地の様子がそのまま映し出されるため、「写真と違ってがっかりした」といったトラブルを防げます。
ただし、場所によっては映らないエリアもあるため、全体の見頃は公式SNSなども併用して確認するとより正確です。
また、混雑のピーク時間も映像から判断できるため、混雑を避けたい方にも活用されています。
マップで散策ルートを把握
下田公園を訪れる前には、園内マップを確認しておくとスムーズに散策を楽しめます。
公園内は約8万坪と広大で、見どころも点在しているため、事前にルートをイメージしておくことが重要です。
特に「ペリー上陸記念碑前の正面入口」「旧澤村邸側」「下田海中水族館側」の3か所の入り口からアクセス可能で、どこから入っても紫陽花の群生地にたどり着くことができます。
途中には開国広場や展望台、幸福稲荷、下田城跡といった歴史的スポットもあり、見逃せないポイントが多数あります。
坂道や階段が多いため、足腰に自信のない方は休憩ポイントや送迎カート(晴天時のみ運行)の位置も確認しておくと安心です。
地図は公式サイトでPDF版が提供されていることが多く、スマートフォンに保存しておけば、現地でも確認しやすくなります。
下田公園あじさい祭り
「下田公園あじさい祭り」は、毎年6月1日から30日まで開催される初夏の名物イベントです。
この祭りでは、約15万株・300万輪のあじさいが公園一帯に咲き誇り、360度を花に囲まれる絶景が楽しめます。
期間中は、伝統芸能「下田太鼓」の実演(週末開催・雨天中止)や、オリジナル川柳の募集など、来園者参加型の催しも行われています。
開国広場では、キンメコロッケ入りの「キンコロそば」、地元和菓子店のあんこを使った「あじさいあんみつ」など、地元ならではのグルメも人気です。
また、ジュース割引券付きチケットの配布や抽選イベントもあり、家族連れにも好評です。
一方で、週末は駐車場が混雑しやすく、公共交通機関の利用が推奨されています。
さらに園内は坂道が多いため、歩きやすい靴と服装を準備して訪れるのが良いでしょう。
下田公園あじさいの見頃とアクセス情報

- アクセスと交通手段
- 下田あじさい祭号の運行情報
- 下田あじさい祭号停車駅を確認
- 駐車場や臨時バスの利用ガイド
アクセスと交通手段
下田公園へは、公共交通機関でも車でもアクセス可能です。
電車を利用する場合、東京方面からは伊豆急下田駅まで特急「踊り子号」が便利です。
伊豆急下田駅から下田公園までは徒歩約20分で、途中にペリーロードなどの観光スポットを楽しみながら向かうことができます。タクシーであれば5分程度で到着します。
車の場合は、東名高速道路の沼津ICまたは新東名の長泉沼津ICから伊豆縦貫道・国道414号線を南下して向かうルートが一般的です。
道中は海沿いのドライブが楽しめる一方、観光シーズンは渋滞しやすい点に注意が必要です。
移動時間や混雑を考慮すると、伊豆急下田駅からの徒歩が観光も兼ねて効率的です。
下田あじさい祭号の運行情報
下田あじさい祭号の運行情報
特急「下田あじさい祭号」は、下田公園で開催される「あじさい祭」へのアクセスに便利な臨時列車です。
2025年は6月7日(土)と14日(土)の2日間、運行が予定されています。
この列車は、埼玉県の大宮駅から静岡県の伊豆急下田駅までを直通で結び、途中、浦和、池袋、新宿、渋谷、武蔵小杉、横浜、熱海、伊東、伊豆高原、伊豆熱川、伊豆稲取、河津の各駅に停車します。
全車指定席のE257系9両編成で運行され、快適な移動が可能です。
出発時刻は、大宮駅を8時42分に出発し、伊豆急下田駅には12時12分に到着します。
帰りは、伊豆急下田駅を16時01分に出発し、大宮駅には19時30分に到着します。
この特急列車を利用すると、乗り換えの手間がなく、渋滞の影響も受けずに目的地まで到着できます。
さらに、乗車特典として、あじさい祭会場内で「ところてん」のサービスが提供されます。
なお、乗車には乗車券のほかに指定席特急券が必要です。指定席特急券は、乗車日の1ヶ月前の10時から発売されます。
また、「えきねっと事前受付」では、さらに1週間前の14時から事前申し込みが可能です 。
特急「下田あじさい祭号」を利用して、快適に下田のあじさい祭をお楽しみください。
下田あじさい祭号停車駅を確認
「あじさい祭号」は主要駅のみを停車駅とする速達型の列車です。
停車駅は大宮・浦和・池袋・新宿・渋谷・武蔵小杉・横浜・熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津・伊豆急下田です。
通常の「踊り子号」に比べて停車駅が少ない分、所要時間が短縮されている点が特徴です。特に東京都心から伊豆急下田までは、最短で約2時間40分で到着するケースもあります。
沿線の風景も魅力のひとつで、熱海以南では相模湾や伊豆の自然を車窓から楽しめます。
なお、あじさい祭号は観光列車のため、乗車券と特急券が必要になります。自由席はなく、全車指定席ですので事前予約は必須です。
また、途中乗車の場合は指定席の空席状況に注意が必要です。混雑期には座れない可能性もあるため、出発駅からの乗車をおすすめします。
駐車場や臨時バスの利用ガイド
下田公園には専用駐車場はなく、周辺の有料駐車場を利用することになります。
特にあじさい祭り期間中は、開国広場や下田市役所周辺などに臨時駐車場が設けられるほか、路線バスが「あじさい公園」経由での運行となります。
「下田駅←→あじさい公園←→下田海中水族館」
・下田駅~あじさい公園 間 大人片道220円(小人110円)
・下田駅~海中水族館 間 大人片道230円(小人120円)
・あじさい公園~海中水族館 館 大人片道200円(小人100円)
臨時駐車場は早朝から埋まりやすいため、午前中の早い時間帯に到着するのが安心です。
公共交通機関の利用が難しい方は、こうした臨時対応を活用するとスムーズに移動できます。
また、公園周辺の道路は一方通行や歩行者専用区間もあるため、ナビ設定時には現地の交通規制情報を確認しておくと良いでしょう。
まとめ:下田公園あじさいの見頃のポイント
- 見頃は例年6月10日〜20日頃が最も華やか
- 6月中旬に満開を迎えるが気候により前後する
- 開花状況は下田市観光協会の公式サイトで確認可能
- 園内は早咲き・遅咲きエリアに分かれている
- 下田公園のライブカメラで現在の様子を確認できる
- ライブカメラでは混雑や天候もあわせて確認可能
- 下田公園のマップで効率よく散策ルートを把握できる
- 公園内は坂が多いため歩きやすい靴が必要
- 紫陽花の見頃はエリアによって時期が異なる
- 約15万株・300万輪の紫陽花が園内に咲き誇る
- 毎年6月1日〜30日に「あじさい祭り」が開催される
- あじさい祭りでは下田太鼓や地元グルメも楽しめる
- 特急「下田あじさい祭号」が大宮〜下田間で運行される
- 停車駅は大宮・新宿・横浜・熱海など主要駅を網羅
- 臨時駐車場やシャトルバスが週末を中心に運行される