1年に2度咲くという珍しい特徴を持つ静岡県三島市にある三島大社の金木犀。
この記事では、三島大社 金木犀の見頃の時期や開花傾向、確認方法に加え、アクセスや周辺観光スポットの情報もあわせて紹介します。
- 三島大社の金木犀が開花する時期と見頃の傾向
- 開花状況を確認するための具体的な情報源
- 金木犀が天然記念物として有名な理由や特徴
- 開花時期に合わせたアクセス方法や観光の楽しみ方
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三島大社 金木犀の開花状況と見頃情報

- 見頃は9月から10月に2度
- 最新の開花状況
- なぜ有名?
- 樹齢や特徴
- どこにある
見頃は9月から10月に2度
三島大社の金木犀は、例年「9月上旬~中旬」と「9月下旬~10月上旬」に2度満開を迎えることが知られています。
つまり、1年のうちに2回、見頃が訪れるのが大きな特徴です。
見頃のタイミングを判断するうえで大切なのは、気温の影響です。
特に近年は猛暑の影響で、開花がやや遅れる傾向にあります。
例えば2023年は9月14日頃に1回目の開花がありましたが、9月17日の雨で一気に散ってしまいました。2回目は9月30日に満開となっています。
このように、見頃の時期は年によって数日ずれるため、下記のような点に注意して計画することをおすすめします。
注意点
- 例年の開花傾向:9月上旬・下旬が基準
- 天候:猛暑の場合は開花が遅れる可能性あり
- 花の寿命:満開から数日で散ることもある
特に遠方から訪れる場合は、最新の開花状況を事前に確認し、ベストなタイミングを逃さないようにしてください。
最新の開花状況
最新の開花状況は、公式サイトや三島市観光協会からの情報発信がほとんどありません。
そのため、SNSの発信でチェックするのがおすすめです。
主な確認先
写真付きの最新情報が発信されていることがあり、視覚的に開花の様子を確認できます。
ただし、SNSの情報は個人の主観も含まれるため、できるだけ複数の情報源を確認するようにしましょう。
なぜ有名?
三島大社の金木犀が有名な理由は、主に以下の3点に集約されます。
有名な理由
- 国の天然記念物に指定されている唯一のキンモクセイ
- 推定樹齢1200年以上という歴史的価値
- 年に2度咲く珍しい性質
この金木犀は、昭和9年(1934年)に国の天然記念物に指定されており、金木犀としては日本で唯一の存在です。
また、満開の際には半球状に広がる枝から放たれる甘い芳香が、神社周辺はもちろん、風の条件によっては2里(約8km)先まで届いたという伝承もあります。
このように、自然的価値と文化的な背景の両面で非常に貴重な存在となっており、多くの参拝者や植物ファンを魅了しています。
樹齢や特徴
三島大社の金木犀は「ウスギモクセイ」という品種で、推定樹齢は1200年以上。
日本国内でも最古級のモクセイとして知られています。
特徴は以下
- 花の色:淡い黄色
- 香り:一般的なキンモクセイよりやや控えめ
- 2度咲き:1年に2回、花を咲かせる特性
- 雌雄異株:雌株もあるため実がつくこともある
この木の最大の魅力は、枝ぶりの見事さと、地面に届くほどの枝の広がり。まるで緑のドームのような姿が、長い年月を物語っています。
ただし、1985年には一時「あと3年の寿命」と診断されたこともありました。現在では土壌改良などの手入れにより、再び樹勢が回復しています。
どこにある
三島大社の金木犀は、神社の境内にあるご神木のひとつで、本殿に向かって右奥(東南隅)に位置しています。
境内に入ると神門があり、その先に本殿が見えますが、金木犀はそのすぐ近くにあります。
この木は天然記念物として保護されており、周囲には柵と板囲いが設置されているため、直接触れることはできません。
ただし、少し距離を取ってもその姿や香りを十分に楽しめるようになっています。
金木犀の木は非常に大きく、枝が地面に届くほど広がっているため、すぐに目に入る存在感です。
ちなみに、満開の時期には金木犀の香りが境内全体に広がるため、香りを頼りに進んでも自然と場所にたどり着けることが多いです。
なお、木の周辺は撮影スポットとして人気があるため、見頃の時期には混雑する場合があります。
落ち着いて見学したい場合は、早朝など人の少ない時間帯を選ぶとよいでしょう。
三島大社 金木犀の開花状況と見頃と観光情報

- アクセス・駐車場
- 金運のご利益
- お守り(身代わり守り)
- 神池
- 周辺のおすすめ観光スポット
アクセス・駐車場
三島大社へは、公共交通機関でも車でも訪れやすい立地です。アクセス手段ごとに確認しておきましょう。
【電車利用の場合】
- JR東海道新幹線・東海道線「三島駅」から徒歩約15分、またはバスで約5分
- 伊豆箱根鉄道「三島田町駅」から徒歩約7分
【車利用の場合】
- 東名高速「沼津IC」から約20分
- 三島駅から車で約10分
【駐車場情報】
三嶋大社には境内に専用駐車場があります。
- 駐車可能台数
- 大型バス:13台
- 乗用車:約55台
- 駐車料金(1時間ごと)
- 小型車:200円
- 大型車:1,000円
- 御祈祷を申し込むと2時間無料券が配布されます
ただし、以下の期間は境内駐車場が閉鎖されるため注意が必要です。
- 正月期間(12/31〜1/3)
- 例祭期間(8/15〜8/17)
また、夜間に駐車場を利用する場合は、事前申請と5,000円の料金が必要です。
金運のご利益
三島大社は、金運や商売繁盛のご利益があるとされる神社です。
特に金木犀の咲く季節に参拝することで、香りとともにご神徳にあやかれると信じられています。
多くの参拝者が「仕事運や財運にご利益がある」と感じており、ビジネス関係者や新規事業を始める方にも人気があります。
こうしたご利益が信仰される背景には、以下の点があります。
- 神社の主祭神「大山祇命(おおやまづみのみこと)」は、山の神として自然と豊かさを司る神
- 金木犀の花が放つ芳香が「福を呼び込む香り」とも伝えられている
- 境内の穏やかな雰囲気と大木のエネルギーが、金運上昇の象徴とされている
なお、実際の効果は個人差がありますが、「金木犀の時期に参拝したら仕事が好転した」という声も少なくありません。
お守り(香り守・身代わり守り)
三島大社では、多彩なお守りが授与されていますが、特に人気なのが「香り守」と「身代わり守り」です。
香り守
香り守は、金木犀の芳香を感じられるお守りです。
金木犀の開花時期にあわせて頒布されることが多く、優しい香りがリラックス効果や気分の安定をもたらすとされています。
- 小袋タイプで、持ち歩きやすいサイズ
- ほのかな金木犀の香りが持続する
- 季節限定・数量限定のため、頒布状況は要確認
「香りでご神徳にあやかる」という趣があるため、気分転換やお守りとしてだけでなく、贈り物にも喜ばれています。
身代わり守り
身代わり守りは、事故や病気、災厄などから身を守ることを願って授与される定番のお守りです。
日常的に身に着けることで、不安を和らげる心の支えとして役立ちます。
- 災難除けや交通安全に適した守り
- 落ち着いたデザインで年代を問わず使いやすい
- 通勤・通学・旅行前に購入する方が多い
また、金木犀の開花にあわせた限定意匠が登場する年もあり、毎年の楽しみとして収集する人もいます。
神池
三島大社の境内には「神池(しんち)」と呼ばれる静かな池があります。
鳥居をくぐってすぐ左右に広がっており、自然豊かな社の風景を形成しています。
見どころ
- 右側には亀が生息し、岩の上で日向ぼっこしている姿がよく見られる
- 左側には多くの鯉が泳ぎ、橋の下に集まることが多い
- 池のまわりには風情ある木々が立ち並び、写真スポットとしても人気
参拝の合間に立ち寄ることで、心を落ち着かせることができる場所です。訪れる季節によって光の反射や池の様子も変わるため、季節ごとに異なる表情を楽しめます。
ただし、餌やりは禁止されている場合がありますので、ルールはしっかりと確認しましょう。
周辺のおすすめ観光スポット
三島大社の参拝後は、周辺の観光スポットもあわせて巡ることで、より充実した旅になります。
徒歩圏内には歴史的施設から自然豊かな場所まで多彩な見どころがあります。
三嶋大社の境内に併設されている宝物館では、神社にまつわる歴史的資料や美術品を展示しています。
刀剣や鎧、古文書など貴重な文化財が見られるため、歴史に興味のある方にとっては必見です。
静かな空間でじっくりと資料を読み解くことで、三嶋大社の由緒や背景をより深く理解できるでしょう。
三嶋暦師の館は、江戸時代から続く暦づくりの職人文化を紹介する資料館です。
館内では、当時の道具や暮らしぶりを学ぶことができ、郷土文化に触れる貴重な機会となります。
家族連れや教育目的での観光にも向いており、落ち着いた時間を過ごしたい方におすすめです。
楽寿園は、三島駅のすぐそばにある日本庭園です。
富士山の伏流水を引いた池と庭園が調和した美しい空間となっており、四季折々の植物観賞が楽しめます。
家族連れや自然好きな方にぴったりなスポットで、散策と並行して立ち寄るとリフレッシュできます。
三島梅花藻の里は、清らかな湧き水が流れる川で、夏になると梅花藻(バイカモ)が可憐な白い花を咲かせます。
清涼感のある風景が人気で、写真撮影にも適しています。
梅花藻の見頃は、5月から9月頃なので、タイミングが合えば三嶋大社の金木犀の見頃時期にも観賞できます。
こちらの「三島梅花藻の里の見頃と開花状況」の記事を参考にしてください。

まとめ:三島大社 金木犀の開花状況と見頃のポイント
- 三島大社の金木犀は年に2度開花し9月が見頃の中心
- 開花時期は9月上旬〜中旬と9月下旬〜10月上旬
- 猛暑の年は開花が遅れ、10月まで見頃がずれ込むこともある
- 開花状況は公式サイトやSNS、旅行ブログで確認可能
- 三島大社の金木犀は国の天然記念物に指定されている
- 日本で唯一、天然記念物として指定されたキンモクセイ
- 推定樹齢は1200年以上で国内最古級の個体とされている
- 品種はウスギモクセイで、花色は淡く香りは控えめ
- 境内の本殿右奥(東南隅)にあり、柵で保護されている
- 満開時には周囲8km先まで香ると伝承されている
- JR三島駅から徒歩15分でアクセス可能
- 境内に約55台収容の駐車場があり、御祈祷で2時間無料
- 金運や商売繁盛のご利益がある神社としても知られる
- 身代わり守りが人気で季節限定デザインが登場することもある
- 周辺には宝物館、楽寿園、梅花藻の里など観光スポットが充実