京都・宇治市にある三室戸寺は、「あじさい寺」として広く知られ、6月になると多くの参拝者や観光客が訪れる人気スポット。
特にあじさいの見頃を狙って訪れる人も多く、約2万株の色とりどりの紫陽花が境内を美しく彩ります。
この記事では、三室戸寺のあじさいの見頃や開園時間、拝観料など、訪問前に押さえておきたい基本情報をはじめ、ライトアップイベントや写真映えする見どころなども紹介します。
あじさい観賞をより楽しむためのポイントを丁寧にまとめていますので、初めて訪れる方も安心して計画を立てられます。
- 三室戸寺のあじさいの見頃時期と開花状況
- 開園時間や拝観料などの基本情報
- 見どころやライトアップイベントの内容
- 境内の回り方やアクセス・混雑の注意点
三室戸寺 あじさいの見頃の時期と特徴

- 紫陽花はいつ頃見頃ですか?
- あじさい園の開花状況
- あじさい園の開園時間は?
- 拝観料とライトアップ情報
紫陽花はいつ頃見頃ですか?
三室戸寺の紫陽花は、例年6月中旬から下旬にかけてが見頃とされています。
ちょうど梅雨の時期と重なり、雨に濡れた紫陽花がより美しく見えるタイミングです。
この時期には西洋アジサイ、額アジサイ、柏葉アジサイ、七段花など、約50種・2万株もの紫陽花が咲き誇り、「あじさい寺」と称されるほどの人気を誇ります。
色とりどりの花々が、杉木立に囲まれた広大な庭園を鮮やかに彩ります。
なお、開花の進行は天候や気温に左右されます。
春先に気温が低いと、開花が遅れることもあるため、事前に公式サイトやSNSで最新の開花状況を確認してから訪れるのがおすすめです。
三室戸寺のあじさい園の開花状況
2025年の三室戸寺のあじさい園では、朝晩の冷え込みの影響により、今年はやや生育が遅れているとのことです。
過去の傾向からも、5月下旬から徐々に咲き始め、6月中旬にピークを迎えることが多いため、見頃は例年通り6月中旬〜下旬と予想されます。
なお、6月下旬まで遅咲きの紫陽花も楽しめるため、7月初旬にかけて訪れる方も多くいます。
三室戸寺では、最新の開花状況をInstagramや公式ブログで頻繁に更新しており、訪問前にチェックすることで見頃を逃す心配を減らせます。
あじさい園の開園時間は?
あじさい園の開園期間は、2025年5月31日(土)から7月6日(日)までです。
開園時間は午前8時30分から午後4時30分までですが、最終受付は午後3時40分となっています。
混雑を避けたい方や涼しさを求める方には、午前中の来園がおすすめです。
特に朝の時間帯は、紫陽花がしゃんと立ち、美しい姿を保っているため、写真撮影にも最適です。
なお、ライトアップ開催日(土日の夜間)は昼夜入れ替え制となるため、夜間に訪れる場合は改めて受付を行う必要があります。
拝観料とライトアップ情報
あじさい園の開園期間中(5月31日~7月6日)は、拝観料は大人1,000円、小人(3歳〜中学生)500円です。あじさいライトアップも同額で、事前予約は不要です。
ライトアップは、2025年は6月7日(土)から6月22日(日)までの土・日曜限定で実施され、時間は19時〜21時(最終受付は20時30分)となっています。
ライトアップ時は昼夜入替制で、あじさい庭園のみの拝観となります。
ライトアップでは、昼間とは一味違う幻想的な景観が楽しめます。
ただし、虫が多くなる時間帯でもあるため、虫除け対策をしておくと安心です。また、人気イベントのため、特に土曜の夜は混雑が予想されます。
三室戸寺 あじさいの見頃と楽しみ方

- 歴史と紫陽花の関係
- 三室戸寺の見どころ
- 御朱印と限定デザイン
- 境内図で園内を事前チェック
- 最悪と口コミで言われる理由
- アクセスと駐車場の混雑情報
- シャトルバス運行の有無
- 周辺ランチスポット情報
歴史と紫陽花の関係
三室戸寺は奈良時代の宝亀元年(770年)に創建され、西国三十三所巡礼の第十番札所としても知られる歴史ある寺院です。
その由緒正しき背景を持ちながら、「あじさい寺」として全国的に認知されるようになったのは比較的近年のことです。
昭和から平成にかけて整備された庭園「与楽苑」では、1990年頃から紫陽花が本格的に植栽され始めました。
作庭は昭和の名匠・中根金作が手がけ、現在では50種2万株以上が植えられ、関西屈指のあじさい名所となっています。
寺の歴史と現代の花文化が調和している点が三室戸寺の大きな魅力です。
単に花を楽しむだけでなく、千年以上の歴史に包まれた空間で花を眺められる点が、他のあじさいスポットとの違いと言えるでしょう。
三室戸寺の見どころ
三室戸寺には、あじさい園以外にも注目すべき見どころが数多く存在します。
まず、本堂前の石段では、毎年テーマに沿った「あじさいアート」が展示され、訪れる人々を楽しませています。2024年には「紫式部と道長の恋」がテーマとして登場しました。
また、境内には枯山水庭園や池泉回遊式庭園が広がり、季節ごとの花々が訪れるたびに違った表情を見せます。
春のツツジ、初夏のハス、そして冬のしだれ梅と、一年を通じて花の名所としての魅力を保ち続けています。
他にも、ハート型のあじさい探しやミッキー型の白いあじさいといった、訪問者の楽しみ方を広げる演出も豊富です。寺全体が観光スポットとして丁寧に整備されていることがわかります。
御朱印と限定デザイン
三室戸寺では、通常の御朱印に加えて、季節やイベントに応じた限定御朱印も授与されています。
あじさいの開花時期には、紫陽花や鯉のモチーフをあしらった「昇鯉」など、季節感あるデザインが登場します。
限定御朱印は書置き対応であることが多く、なくなり次第終了となるため、希望される方は早めの時間帯に参拝するのがおすすめです。
また、2024年には大河ドラマ「光る君へ」にちなんだ切り絵御朱印も頒布され、話題を集めました。
御朱印を通じて季節の移ろいや歴史的背景を感じられる点が、三室戸寺ならではの楽しみです。
御朱印帳を持参しての拝観は、旅の記録としても印象に残るでしょう。
境内図で園内を事前チェック
三室戸寺の境内は広く、初めて訪れる方にとってはルートを把握しておくことが快適な参拝のポイントになります。
特に、あじさい園は山門右手の「与楽苑」内に位置し、本堂とは別の動線になるため注意が必要です。
境内図は公式ホームページや現地で配布されており、あじさい園・本堂・御朱印授与所・手水舎・庭園などの位置関係を事前に確認しておくことで、効率よく見学できます。
また、ライトアップ時や混雑日には、一方通行の誘導が行われることもあります。その場合も、境内図を把握していれば安心して移動できます。
とくに撮影スポットを狙いたい方は、順路の流れを事前に把握することで撮影のタイミングを逃さずに済みます。
最悪と口コミで言われる理由
三室戸寺に関する一部の口コミでは、「最悪」という表現が見受けられます。
主な要因として、以下の3点が挙げられます。
まず、拝観料の高さが指摘されています。あじさいの見頃期間中は、大人1,000円、小人500円と、通常時よりも高額になるため、他の寺院と比較して割高と感じる方もいるようです。
次に、駐車料金に関する不満があります。特に土日祝日は、駐車場の混雑や料金の高さが問題視されています。短時間の滞在でも高額な駐車料金が発生する場合があり、これが「最悪」と感じる要因となっています 。
さらに、対応の悪さに関する口コミも見受けられます。御朱印の対応が機械的であったり、スタッフの態度が冷たいと感じた来訪者もいるようです。
これらの点を踏まえ、訪問前に情報を確認し、混雑を避ける時間帯を選ぶなどの対策を講じることが推奨されます。
アクセスと駐車場の混雑情報
三室戸寺へのアクセスは、公共交通機関の利用が便利です。
京阪宇治駅からは、京阪バスの40系統や250A系統を利用し、「三室戸」バス停で下車、徒歩約12分で到着します。
駐車場については、特設駐車場が120台分用意されているほか、周辺にはタイムズ三室戸寺前第一(63台)や第二(215台)などの有料駐車場があります。
しかし、あじさいの見頃期間中は特に混雑が予想されるため、公共交通機関の利用が推奨されています。
シャトルバス運行の有無
現在、三室戸寺への無料シャトルバスの運行は行われていません。
過去には、特定のイベント期間中に臨時バスが運行されていたこともありますが、最新の情報では確認できませんでした。
そのため、訪問の際は公共交通機関や自家用車を利用することになります。
特に混雑が予想される時期には、公共交通機関の利用が望ましいでしょう。
周辺ランチスポット情報
三室戸寺周辺には、さまざまなランチスポットがあります。
以下にいくつかのおすすめを紹介します。
- 伊藤久右衛門 宇治本店 茶房
- 抹茶を使った料理やスイーツが楽しめる人気店で、観光客にも好評です 。
- 通圓 宇治本店
- 宇治橋のたもとにある、創業800年以上の歴史を持つ茶屋です。宇治茶を使った甘味や軽食が楽しめ、抹茶スイーツや茶そばなどが人気です。店内ではお茶の販売も行っており、お土産選びにも最適です。
- しゅばく酒蕎麦
- 宇治駅から徒歩約3分の場所にある蕎麦専門店です。手打ち蕎麦の香りと喉ごしの良さが評判で、地元の人々にも愛されています。季節限定のメニューもあり、何度訪れても新しい味わいを楽しめます。
- tomarico
- 無添加自然派イタリアンを提供するレストランで、地元の食材を活かした料理が特徴です
これらの店舗は、三室戸寺から徒歩圏内に位置しており、観光の合間に立ち寄るのに適しています。訪問前に営業時間や定休日を確認しておくと安心です。
まとめ:三室戸寺 あじさいの見頃に関するポイント
- 見頃は例年6月中旬から下旬にかけて
- 開花の進行は天候や気温によって前後する
- 紫陽花は50種・約2万株が植えられている
- 主な品種は西洋アジサイ・額アジサイ・柏葉アジサイなど
- 開園期間は2025年5月31日〜7月6日
- 開園時間は8時30分〜16時30分(最終受付15時40分)
- ライトアップは6月の土日のみ開催
- 拝観料は大人1,000円、小人500円
- 庭園は「与楽苑」内にあり山門右手に位置する
- 境内には枯山水庭園や池泉回遊式庭園もある
- 本堂前の石段では期間限定のあじさいアートを実施
- 限定御朱印は季節やイベントに合わせたデザイン
- 無料シャトルバスは現在運行されていない
- 駐車場は混雑しやすく公共交通機関の利用が推奨される
- 口コミでは拝観料や駐車料金の高さに不満の声もある